先週の日曜日に一級建築士を受験してみて、人生で最初で最後の初受験の感想を書いていきたいと思います。
0.前提条件
僕のスペックなどの前提条件は以下のとおりです。
- 国立修士卒
- 土木出身、建築勤務
- コンクリート得意
- コンクリート主任技士、一級土木施工管理技士持ってる。技術士二次試験4回落ちたから諦めた。
- 法規と構造に充填を置いた。配点高いし、本質的だと思ったし、何より来年に活きると思ったから。
- 去年の9月くらいから600~700時間は勉強したと思う。
- 年明け1月~2月がモチベ的に一番しんどかった。
- 過去問.comで6~7年分の過去問を8割以上取れるような状態で当日を迎えた。
1.初見問題多すぎ
解いておいた過去問の量が少なかったのか、根本的に出題者の意図でそうなったのかは定かではないが、初見問題多すぎてびっくりした。
初見問題とは過去問になく、初めて見る問題で出題の意図すらくみ取れないものを含んだ問題を指す。
試験順番の一番最初の計画で一番多かったように思った。計画の問題を一周目を通したときは帰ろうかと思った。少なくとも今年の合格はかなり厳しいと思った。
本質としては試験の難易度を保持するために出題者の意図である程度は初見問題を織り交ぜてきているんだと思うんだけど、そうは言っても拉致があかないので、もっと古い過去問を入手して10年分くらい解いて来年を迎えようと思う。
2.疲れない&時間がある&楽しい
「技術士二次試験」と比べて書き続ける必要がないので全然疲れない。技術士二次試験は試験前にめちゃくちゃ憂鬱になるけど、一級建築士を来年受けることに対する憂鬱感は全然ない。
時間も割合あって、法規以外はむしろ余る。計画・環境設備、構造・施工は時間が余るので余裕をもって臨めることが明確になった。構造が施工と一緒になってくれてるおかげで時間配分に余裕を持てることが明確になったのは来年以降にプラスに働く。
法規はカツカツ。正答・誤答の根拠を逐次探してるとほんとうに時間がない。法令集のマーキング頼りだと厳しいので、①内容の暗記、②法令集のどの辺に記載があるか把握することを強化したい。
3.持ち込んだ法令集がちゃんと使えた。
事前に電話で確認していたものの持ち込んだ法令集がちゃんと使えてよかった。
どのような法令集としたかは以下のとおり。
- 無地の付箋を任意のページに貼り付けた。
- 無地の付箋は赤・黄・緑・青の四色で色分けしていた。
- 語句には下線を付けていたが、独自のルールで赤・青・緑で色分けしていた。
ちなみに受験者全体の1割くらいの確率で法令集に指摘が入っていた人がいたけど、経緯は分からないが、その法令集は使えないという事態には至っていなかった。
4.構造の計算問題が解けた
このブログでも一級建築士:全計算問題 - 思考酒後←に構造などの計算問題をまとめていたが、当日はある程度計算問題解けたので良かったなーと思う。これはただの感想。
ラーメン意味不明→ラーメンはある程度自信がある。トラス切断するとか意味不明→むしろ得意問題や!など明らかな進化があって、投げ出さずに取り組んだ部分が当日も成果として現れたので自分にとっての成功体験で、ここに記録を残しておきたいと思った。最初は分からなくても粘りづよく取り組めばできるようになるから諦めずに頑張る。
5.出る問題は出るし、出ない問題は出ない。
完全に印象論で申し訳ないが、知識として用意していた問題の半分くらいは出なかったように思う。環境設備で言えば加法混色とか、計画で言えばウダツとか、権現造りとか、意外と出ない問題あったなーという印象。
印象で言えば、苦手で捨ててた問題がでなくてラッキーとも思った。
出る問題は出るし、出ない問題は出ない。儚い。
6.来年に向けて
試験の当日に出張だったので採点してないけど、かなり厳しいと思うので、もう来年再受験の気構え。試験終わったら時間どう使おうかなーって思ってたけど、引き続き勉強です。ありがとうございました。
- 7・8月:さすがにリフレッシュしよう!でもせっかく付けた知識と勉強習慣は大事にしたいから週に10時間くらいは勉強しようと思う。
- 9・10月:苦手克服・本質理解。今年捨ててた分野を克服したいと思う。本質理解は〇×の判定はできるけど本質的な意味合いは理解できてない問題が少なからずあるのでそれを回収しようと思う。
- 11月~:基本的には構造を中心に勉強を本格的に始めようと思うけど、進捗によって調整するって感じかな。
7.楽しかった。
新しい分野の勉強を初めて、日々着実に理解が積みあがってくこと、それが自分の人生にとってプラスになっていくこと、純粋に理解が深まること、できない→できるへの反転、当日の緊張感・自分の実力を測れることとか楽しかった。
嫌なこと、難しいこと、諦めたいこと、苦しいことももちろんあるけど、振り返ると楽しかった。最終的にこの感覚に至れるのであれば今年1年の大きな部分の時間を費やしてよかったと思う。