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公害防止管理者大気4種 公害総論


過去問の解答と解説のリンク

 とりあえず神サイト貼っとく。過去問の解答と解説がオンライン上で、単元別、年代別で見れる。神としかいいようがない。おそらく参考書買わなくてもこのサイトだけ見てれば合格できると思ってる。

 

公害防止管理者試験まとめました

yaku-tik.com

 

典型7公害

  • 騒音、大気汚染、悪臭、水質汚濁、振動、地盤沈下、土壌汚染のこと(多い順に掲載)で、合計5万件の苦情がある。
  • 騒音が3割強、大気汚染が3割程度、悪臭が2割程度で合わせて85%を示る。
  • 騒音の件数は1位:建設作業騒音で30-40%、2位:工場・事業場騒音で20%弱、3位:近隣騒音で20%弱である。
  • 大気汚染と騒音の発生件数のバラつきが大きい。

 

特定工場における公害防止組織の整備に関する法律

  • 特定工場を設置している特定事業者は、当該特定工場に係る公害防止に関する業務を統括管理する公害防止統括者を選任しなければならない。ただし、常時使用する従業員の数が20人以下である特定事業者は、公害防止統括者を選任する必要はない。
  • 基本的に30日以内に選任し、30日以内に届出なければならない。が、公害防止管理者・公害防止主任管理者の選任だけは60日以内でよい。届け出先は都道府県知事である。
  • 特定工場の対象業種は製造業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業の4業種のみである。
  • 公害防止主任管理者を選任しなければならない特定工場は、①ばい煙発生施設および汚水等排出施設が設置されている工場で②排出ガス量が1時間当たり4万m3以上であり、かつ③排出水量が1日当たり1万m3以上である。
  • 罰金:選任を怠った場合は50万円以下、届出を怠った場合は20万円以下
  • 公害防止統括者になるための資格は不要である一方、公害防止管理者、公害防止主任管理者になるためにはそれぞれの資格が必要となる。
  • 公害防止管理者の資格は永久資格であり、はく奪・停止などされることはない。

 

産業廃棄物

  • 定義:事業活動に伴って生じた廃棄物のうち、燃え殻、汚泥、廃プラスチック類など20種類と輸入された廃棄物のこと
  • 産業廃棄物以外の廃棄物は一般廃棄物と定義され、一般廃棄物の処理責任は市町村が負う。産業廃棄物の処理責任は事業者が負う。
  • 我が国の産業廃棄物の総排出量は、約4億t前後で推移している。
  • 業種別排出量はエネルギー関連>建設業>農林業となっている。
  • 種類別排出量は汚泥>動物のふん尿>がれき類となっている。
  • 産業廃棄物の処理は中間処理(80%)>直接再生利用(20%)>直接最終処分(1%)となっている。
  • 再生利用率が低いものは、汚泥、廃アルカリ、廃酸などである。
  • 再生利用率が高いものは、がれき類、糞尿、金属くずがあり、90%の割合で再生利用されている。

 

四大公害

  • 水俣病----------熊本県水俣湾----------有機水銀
  • 新潟水俣病-----新潟県阿賀野川流域--有機水銀
  • 四日市ぜん息---三重県四日市市-------亜硫酸ガス(硫黄酸化物)
  • イタイイタイ病-富山県神通川流域----カドミウム

 

人の健康保護に関する環境基準

検出されないことと規定されている物質は全シアン、アルキル水銀、PCBの3項目である。

 

騒音・振動の環境基準

騒音の環境基準

  • 地域の騒音状況を代表する地点
  • 騒音に係る問題を生じやすい地点
  • 道路に面する地域
  • 航空機騒音
  • 新幹線鉄道騒音

 

振動の環境基準

  • 特になし

 

成層圏オゾン

  • 太陽からの強い紫外線によって酸素分子が解離して酸素原子となり、これが酸素分子と反応してオゾンが生成する
  • 塩素原子、臭素原子によってオゾンが連鎖的に分解する
  • 塩素原子、臭素原子は成層圏に到達したクロロフルオロカーボン、ハイドロクロロフルカーボン、ハロンなどが強い紫外線で分解されて生成する。
  • オゾンは320nm以下の紫外線を吸収すると、分解して酸素分子になる。
  • オゾンが減少すると地上への紫外線の到達量が増え、人体、植物に対して有害となるため望ましくない

 

光化学オキシダント

  • 定義:オゾン、パーオキシアセチルナイトレードなどの酸化性物質をいう
  • 光化学オキシダントの主成分はオゾンで、全体の9割を占める
  • 環境基準が定められている大気汚染物質の中で達成率が最も低い状態が続いている
  • 達成状況のリンク:環境基準の達成率(大気環境) | 公害防止管理者試験まとめました

  • 環境基準:1時間値が0.06ppm以下であること
  • 光化学オキシダントは日中に多く発生するため一日平均値ではなく1時間値で判定している。
  • 光化学オキシダント(Ox)の測定方法は①中性ヨウ化カリウム溶液を用いる吸光光度法、②中性ヨウ化カリウム溶液を用いる電量法、③紫外線吸収法、④エチレンを用いる化学発光法がある。

 

地球温暖化

  • 陸域と海上を合せた世界の平均地上気温は1880年から2012年の期間に0.85℃上昇した。
  • 世界の平均海面水位は1901年から2010年の期間に19cm上昇している。
  • 温暖化係数とは、代表的な温室効果ガスであるCO2の温室効果を1として相対的に示す値である。
  • 化石燃料等の燃焼によって1年間に排出されるCO2の約半分が大気中に蓄積される\
  • 二酸化炭素の大気中の割合は400ppmで、過去100年で80ppmほど増加したと考えられている。

 

オゾン層破壊・温室効果ガス

  • CFC:クロロフルオロカーボン=フロン
  • →オゾン層破壊→規制
  • HCFC:ハイドロクロロフルオロカーボン=代替フロン
  • →少しはオゾン層を破壊する→規制
  • HFC:ハイドロフルオロカーボン=さらなる代替フロン
  • →オゾン層破壊はしないが温室効果ガスを排出する
  • 京都議定書で排出量削減が求められたものは、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、ハイドロフルオロカーボン類(HFC)、パーフルオロカーボン類(PFC)、六フッ化硫黄がある。
  • 温室効果ガスの寿命は、六フッ化硫黄:1000年>ハイドロフルオロカーボン類:228年>一酸化二窒素:109年>クロロフルオロカーボン類(フロン):52年>メタン:12年
  • 温室効果ガスの寄与順:(水)>二酸化炭素>メタンCH4>フロン類>一酸化二窒素N2O

 

ダイオキシン類

  • ダイオキシン類の排出量は、毒性等価係数を用いて算出した毒性等量で表す。
  • ダイオキシン類のうち、最も毒性が強いものとして、2,3,7,8-四塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシンがある。
  • ダイオキシン類の排出量は減少傾向にあり、削減目標を達成している。
  • ダイオキシン類対策特別措置法で対象としているのは、①ポリ塩化ジベンゾ-パラ-ジオキシン、②ポリ塩化ジベンゾフラン、③コプラナーポリ塩化ビフェニルである。
  • ダイオキシン類は脂溶性のものが多い。