いよいよ月末に主任技士の試験ですね。受験される方、頑張ってください。
上記にテーマ①を記載しています。続いてテーマ②:コンクリートの持続的開発のために実施していくべき事について書いていきます。
結論から先に言うと、
「工程、材料、検査を適正に実施する事で共用年数を満足するコンクリートを用いる事で経済的、環境的、労務的に持続的開発に繋がる。」
と書きました。
横道に逸れますが生きていく上でも同じだと気付かされました。
時間、お金、資源は有限なのでできるだけ繰り返し使えたり、できるだけ省略できたりして、それぞれの長寿命化が全てなのだと思います。
多少の煩雑さはありますが、愛情を持って、手間ヒマを掛けて、モノ、人、仕事に向き合う事が生きていく上で最上に大切だと主任技士の勉強を通して学びました。
さて、戻ります。
「コンクリートの持続的開発のために実施していくべき事」
1.はじめに
コンクリートは半永久的に使用可能と謳われていましたが1950年代に打設されたコンクリートの品質不良が社会問題になるなど、きちんとした管理があって「半永久的に使用できる可能性があるもの」である事が明るみになりました。
そこで、コンクリートを持続的に開発して行くためには限りある資源を有効活用しライフサイクルを下げる必要があると感じています。
そのためには各工程においての管理を徹底し、コンクリートの共用年数を満足させる事が肝要であると考えています。
2.材料面
コンクリートは複合材料であるため個々の品質管理が重要です。
- 風化したセメントを用いない
- 砂の表面水率の管理を徹底する
- 定期的に材料試験を実施する
- 試験頻度を見直す
- 管理基準値を見直す
私は今後、材料として再生骨材の利用の促進をすべきだと考えています。
再生骨材の利用の促進は自分で考えて思いつきました。なのでかなり独自性が強く、うまく論ずることができれば加点対象、できなければ減点対象になると思います。
促進すべき理由
現在は破砕、分球工程が厳密な再生骨材Hが主に用いられていますが、費用、工程面を考慮して再生骨材MおよびLを用いるべきと考えます。
そのためには使用実績の積み上げが必要と考えます。室内試験における性能を確認し、実現場での使用性を確認し、再生骨材の使用範囲を拡大すべきと考えます。
骨材は枯渇する可能性は低いですが、環境に配慮した試みを実施するとともにコンクリートの再利用するために検討すべき事と考えています。
先進国として『環境に配慮する』ことは今、これからの未来でも要求される項目なのでコンクリートの世界でも環境に優しい製造、運用および再利用を普及させていくべきと考えます。
3.製造面
スランプ、空気量などの日常管理項目の徹底が肝要です。基本的な事ですが品質を守る上で必須なので地道に繰り返す必要があります。数値的な管理だけでなく実際のコンクリートを目視確認し、いつもと相違のない製品である事を確認するのも大事です。
また設備の改良を重ね、練り混ぜ効率が良いものであったり、設備自体の耐久性を高める事で製造自体のコストを下げる取り組みが必要に思います。
4.管理面
出来上がったコンクリートの養生、定期的な品質確認が必要になります。
定期的な品質確認についてですが、コンクリートの劣化の早期発見に繋がります。早期発見できれば小規模の補修により共用年数を満足する事ができます。
早期発見にはやはりこまめで地味な確認作業の繰り返しが必要になってきますね。
結局、材料から管理まですべての面で人の目による手間がコンクリートの延命化に繋がっていくことが分かります。
おわりに
いかがでしょうか?
ちなみに600文字の制限は無視して書きました。
当時書いた内容とは若干違いますが(忘れてしまいました…笑)、大筋はこんな感じです。繰り返しになりますが、『共用年数を満足するためにすべき事を徹底する』という内容を軸にそこから詳細に派生させて行きました。
▼Amazonでこんなの見つけました。小論文の書きぶりが論文が『合格への肝』だと思います。
▼もう一つの小論文です。
▼四問択一対策です。