4月になって出向が終わり、元の会社の同じ部署に戻りました。
会社であいさつ回りをすると「一年間どうだった?」という質問を結構な頻度で受けるのでブログの記事にしつつ、「テンプレ武装」をしようと思います。
テンプレ武装とはいうもののこう答えておこうという類ではなく、遠い未来で振り返ったときに見返して恥ずかしくないような自分の本音を自分の言葉で書いていきたいと思います。
(いらすとやさん、いつも素晴らしいイラストをありがとう!)
はじめに
僕は建材メーカで働いています。その建材メーカが集まってできている協会に出向をしていました。
出向先では技術事務を担当していて、毎年その技術事務はメーカ各社で持ち回りで担当しているという仕組みです。
業務内容は、次の通りです。
- 会議に出る
- 会議の資料を作る
- 会議の議事録を書く
- 事務用品の発注
- 電話対応+問い合わせ対応
- 協会で発行している書籍の発送+在庫管理
学んだこと①人に触れる機会が多かった
会議は「どうしたらいい製品を作れるか」、「製品の技術的課題を解決するためにどういったことが必要か」、「メーカ各社における統一的ルールをどうするか」といった内容があり、各課題ごとに会議が設定されています。
その会議に出席する人は各社の技術のトップクラスの方が出席されていて、資料の作り方、説明の仕方が人によって違い、自分の元々持っているスタイルに誰の、どういった要素を取り入れたいかというを考えさせられる機会が多く勉強になりました。
所属会社にいるとどうしても上司のクセ・好み(良いとか悪いとかは別議論として)に「寄せる」ことが多いのですが、それとは違う好例を目の当たりにして凄く参考になりました。
また、上記で書いたことと似ていますが、各社の技術のトップクラスの人と自分との差を感じました。
今すぐに追いつけるとは思っていませんが、差を痛感しながら時間を過ごすのと差を感じずに時間を過ごすのでは成長スピードが全然違うと思っています。
そういった意味で自分との差を感じることができたのは僕の中では大きな収穫になりました。風化させずに大切にしていきたいです。
「いつか俺もああいう風になりたい」っていうサンプルの多さ・深さが人生を大きく左右しうると感じています。
学んだこと②説明することに慣れた
会議の資料を作成し、人前でそれを説明する機会が多く、説明することに慣れたのは自分にとって大きな収穫でした。
所属会社では説明する機会は①上司に報告するとき、②部内の身内の会議だけだったので、対外的に説明する機会があまりありませんでした。
対外的に説明するとなると緊張するので、説明したいことをうまく言えなかったり、内容が飛んでしまったりということが多くあり、どうすればいいかを考えた結果、以下のことに気を付ける習慣が身に付きました。
- 説明しうる全情報は資料にアウトプットしておく
- かといってすべて説明する必要はなく、重要なところを抜粋して説明する
- 基本的に相手が「知らない」前提とし、順序立てて説明をする
- 流れが不自然だと、内容よりも流れの不自然さに思考が移る
- 順序立てて説明するために脳内シミュレーションをしておく
- シミュレーションにおいて抜けていることや相手が理解しにくいであろうことを把握しておく
- ゆっくりと話す
- 資料の目的、会議の目的を強調し、「存在意義」を明確にする
説明することも「事前の準備が重要」で、相手が理解できるためにどういう準備、どういうストーリーにすべきかということが肝要であると現時点で感じています。
抜かりなく準備している人間でありたい。
学んだこと③多くのプロジェクトが同時進行のため工程管理が身についた
多くのプロジェクト・会議が同時期に進行しているため締切りに対して逆算し、「いつまでに何をやればいいか」を常に意識して1年間過ごしました。
逆算した締切り日、作業の依頼日をパソコンのデスクトップに付箋紙(アプリ)を貼り付け、それを見ながら管理するようにしていました。
作業の依頼日というのも個人的に重要と考えていて、早すぎると相手は「まだまだ先だから…」と考えますし、遅すぎると相手は「作業時間が無くて困る!」となるので相応のタイミングで依頼するのが肝要でしょう。
加えて相手の好みを加味するともっとGoodですね。
- 早めに言われてボール(作業の主導権)を持っておくのが好きなのか
- 遅めに言われて作業のことを考えないでいられるのが好きなのか
という感じでしょう。
その他:もう大人なんだな
一人で作業して、一人で回りの人に指示を出して、一人で報告して…。
この一年、本当に一人作業が多くて「もう大人なんだな」って感じました。
一人の人間として世の中と渡り合っていく怖さと楽しさを知りました。
自分の核を守りながら、色んな人の要素を加えていって、
ユニークな存在になりたいと思っています。
おわりに
上記で書いたことはもしかしたら一般的に言われていることかも知れませんが、体験を通して学ぶことができたのが大きな収穫です。
知識を通して学ぶと他人を通しているためどこか「ヒトゴト感覚」がありますが、
体験を通して学ぶと自分の中で完全に腹落ちして、まるでそれが世の中における絶対の真実のように信じられる節があります。
そういった意味で「そう思える体験ができた一年」となったので周りの人には凄く感謝していますし、それを今後に応用していけたらと思っています。
冒頭では「一年間どうだった?」と聞かれたときの「テンプレ武装」を目的として本記事を作成するつもりでしたが、文章化してみると量が多くて、立ち話するときの「テンプレとして適用できない」結果となりました。
まぁ、それよりも大事なことを文章にできたような気がするので良しとします。
過去の自分に負けないように、
未来の自分に残せるように、
今の自分が努力したいと思えた一年でした。
おしまい。