CIMを導入する課題
- 人材不足
3次元モデルを扱うことができる人材が不足している。
→産官学連携して人材育成する。
→情報系の学科と土木系の学科で共通履修科目を設置する。
→行政主導で研修・勉強会を実施する。
- 環境整備(初期費用の増大)
高スペックPC、3次元CADソフト、クラウドサーバの物質的な環境整備が必要。そのために初期費用が生じる
→補助金制度の実施
→CIMの導入した工事に工事成績評定点を加点するなどのインセンティブを設ける
- 基準・ルールの整備
データの形式、互換性、詳細度の仕様を統一できるようにする。
→ガイドラインを定め、計画書・報告書・特記事項など記録書式の統一化を図る。
https://www.mlit.go.jp/tec/content/001334804.pdf
- 建設プロセス全体での活用
設計、施工、維持管理の建設プロセス全体で活用しておらず、本来のCIMのメリットを引き出せていない。
→CIMの導入した工事にインセンティブを設ける
→CIMの導入メリットを周知する研修・勉強会の実施
→発注時の義務化
施工計画時のCIMの具体的なメリット
- 埋設物の回避
地中の埋設物の3次元データと構造物を重ね合わせることで埋設物の回避を検討できる。
- 橋脚の過密配筋部の鉄筋干渉確認
3次元図面により、鉄筋の干渉の有無や配筋の実現性の確認、機械式定着・継手の採用の検討ができる
- 限られた施工スペースにおける施工ステップの確認
都心部の狭いヤードでの重機の稼働性の確認や資材の配置、搬出入の規模の確認を3次元で行うことで施工計画の出戻りをなくすことができる