正月太りのまま、春を迎えそうな私です。
友達と待ち合わせしているときに暇つぶしで立ち読みしていた本がこちら。
▼世界のエグゼクティブを変えた超一流の食事術
その場で50ページほど読み、即購入し、その日に読了しました。
ネタバレ多数ですがどうか最後までお付き合いください!
超一流の食事法の結論はなに?
結論は、「糖質を控え、良いアブラ(トランス脂肪酸以外のアブラ)をバランスよく多く摂取することで食事をきっかけにハイパフォーマンスな人生となります。」だそうです。
糖質の何が悪いのか
- 糖質を摂取すると体内でグルコースに変わり、それを運ぶ役割であるインスリンというホルモンが急上昇する。
- 高血糖状態とは「グルコースを運ぶインスリンが不足してしまい、血液中のグルコース濃度が高くなっている状態」を指している。当然、運ぶべきグルコースが無くなるとインスリンが分泌されず血糖値は急降下し、そのときに体内で糖質が欲しくなるという仕組みになっている。糖質依存をしていると極端に言えば、「高血糖状態」あるいは「低血糖状態」となる。血糖値が安定せずに、いつも上下していると内臓や脳の機能も不安定になることが糖質依存の問題点。
- 糖質は満腹感を与える印象にあるが、満腹感はレプチンというホルモンによりもたらされる。レプチンは脂質やタンパク質を取ったときに多く分泌され、炭水化物ではあまり分泌されない。
- ちなみに食欲は、食べることをやめさせる満腹ホルモンの「レプチン」と食欲を促進する食欲ホルモンの「グレリン」によってコントロールされている。そのため睡眠不足になるとそのバランスがくずれ、食欲が増える傾向になる。
糖質の代わりに何を摂取すべきか?
- 「良いアブラ」を摂取すべき。「良いアブラ」から全摂取カロリーの60%程度を摂取するのが良い。
「良いアブラ」とは何か?
- 「悪いアブラ」であるトランス脂肪酸以外のアブラのことで、これらをバランスよく摂取することで「良いアブラ」となる。
- ちなみにトランス脂肪酸は人体で半減するのに120日、すべて無くなるのに
240日かかる。 - トランス脂肪酸は不飽和脂肪酸の一種。
不飽和脂肪酸は液体になっている植物由来の油でそれが変化してトランス脂肪酸が生成される。動物由来の油は固形で、なおかつトランス脂肪酸になることはない。 - トランス脂肪酸は、具体的にはマーガリンや揚げ物に含まれている。揚げ物を含め、不飽和脂肪酸は高温になるとトランス脂肪酸に変化する性質がある。
- これにより、我が家の冷凍庫にあるから揚げをすべて捨てました。揚げ物ましてや冷凍食品という組み合わせならばトランス脂肪酸だらけに違いない。
- 高温に強い植物由来のアブラとしてごま油やグレープフルーツオイルが挙げられる。炒め物等で植物由来のアブラを使うならどちらかにしておくべきか。
- 動物由来のアブラは飽和脂肪酸と呼ばれ、飽和脂肪酸はトランス脂肪酸に変化することはない。
- ココナッツオイルは植物由来?だが飽和脂肪酸に分解されるので今後購入して試してみたい(masaの感想)。
- トランス脂肪酸は細胞を攻撃する毒性があり、その毒にさらされると細胞膜が硬くなり、がんや動脈硬化などの病気を起こすという悪い点がある。
- トランス脂肪酸意外の悪いアブラとして加工工程が多いアブラが挙げられる。加工工程が多いアブラは、保存料等を多く使い毒性が強いため避けた方が良い。具体的にはサラダ油、キャノーラ油。
不足しがちなアブラとは?
- 不足しがちなアブラは「オメガ3」。オメガ3はえごま油とアマニ油に多く含まれる。
- オメガ3とオメガ6は人体で生成できない必須脂肪酸に分類され、オメガ6は現代人の食生活では過剰ぎみに摂取しているのに対し、オメガ3は不足している。
- オメガ3とオメガ6には推奨摂取比率があり、4:1が理想。
現代人の生活では60:1程度になっている。 -
注意点としてオメガ3は不飽和脂肪酸に分類されているため加熱により、トランス脂肪酸に変化する恐れがある(オメガ6も同様)ので加熱時の使用は避けること。ただし、加熱後の食品に直接使うのはOK。
- アブラの分類を下図に示す。
▼アブラの分類図
なぜ良いアブラを摂取すべきなのか?
- 良いアブラを摂取すべき理由は、人体に60兆個ある細胞はアブラでできているから。また、「脳」は重さの60%を脂肪が占めており、アブラの質が脳の機能に直結するため、「良いアブラ」を取ることで脳の機能、すなわち集中力や記憶力などを高める効果がある。
- 糖質はたくさん取り続けるとAGEという人体にとって有害な物質がたまり、炎症を起こすのに対し、アブラはこの炎症を防ぐことができる。
まとめと感想
糖質を控えてトランス脂肪酸以外のアブラをいっぱい摂取しよう!ということを既に実行しています!
具体的には、
- 揚げ物を食べない
- 糖質を控える→朝は常に炭水化物を取ってないです
- オメガ3を取るためにアマニ油とえごま油を使用している
まだ5日くらいなので成果はなんとも言えませんが…
脂質起源のケトン体が脳のエネルギー源になるから糖質制限ダイエットも成立する。
個人的に脳のエネルギー源はブドウ糖のみだと思っていて、脂質起源のケトン体がエネルギーになることを初めて知りました。上記で言っていませんが、本に書いていました…。
今まではその仕組みを知らなかったので「糖質制限ダイエット=脳のエネルギー源が不足する=イライラしたり、飢餓感に襲われる=ダイエットに失敗する」という論理が成り立つと思っていて実行していませんでしたが、事実を知り、今実行してる次第です。
脂質中心だと食費がかさむ
しかし、感情とは別の部分で問題も生じています。それはお金です。糖質の代わりに脂質を取ろうとすると油であったり、おかずであったりを食べることになるので、高くつきます。
本の中では言及されていませんでしたが脂質中心の生活を送るとなると金銭面で確実に負担になります。
ただし、費やした金額以上に成果が上がることに対する期待があることや良さげな方法を知った上で試さないことの方が勿体無いように感じるので1ヶ月ほど試してみようと思います。
本では他に「すべての食事を8時間以内にすませることのメリット」や「その他の枝葉末節」の紹介もしていましたが割愛しました。
詳しく知りたい方はお買い求めしてみてはどうでしょうか?
全体的にかなり満足できる読み応えのある一冊でした。
こんな記事も書いています。
▼食・栄養系ならこの本も為になりますよ!