思考酒後

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一級建築士:トラスにおける部材に生ずる力、例題6(構造)


部材A、部材B、部材C、部材Dに生ずる力を求めよ。引張を「+」、圧縮を「-」とする。

 





解いてみた。

反力を求める。

ΣV=Vx+Vy=5P

左右均等の構造なのでVx=Vy=2.5P



 

 

トラスを切断する。

部材A

 鉛直方向の釣り合いを考えると斜め材から生じる力は-2.5Pとなる。

 力の合成を考えると-2.5P:A=1:√2となり、解くとC=5√2/2P(圧縮)

 

部材B

 斜めの力を考えると煩雑になるため、点Qにおける曲げモーメントについて考える。

 ピンのためΣM=0であり、①Bと②Qの左上の点と③支点についての釣り合いを解くとB=-4P(圧縮)となる。



 

部材C

 鉛直方向の釣り合いを考えると斜め材から生じる力は-0.5Pとなる。

 力の合成を考えると-0.5P:C=1:√2となり、解くとC=-√2/2P(圧縮)

 

部材D

 部材Dは俗にいうゼロメンバーのため引張も圧縮も作用しない。

 ゼロメンバーとは、Tの時で部材が構成される場合に縦棒には対になる部材がないため引張も圧縮も作用しない。ちなみにLの時の場合は縦棒も横棒もゼロメンバーとなる。