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技術士・記述式過去問問題原文(H26~H30)【技術士・建設部門 コンクリート】


 こんにちは、masaです。

 自分用のメモとしてH26~H30の記述式の過去問問題原文をひたすら書いておこうと思います。

 コンクリートは鋼構造と一緒に出題されますが、僕はコンクリートで受験するのでコンクリートのみに絞ります。

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H30・2018年

Ⅱー1(4問中2問選択、回答用紙1枚)

Ⅱー1ー5

Ⅱー2(2問中1問選択、回答用紙2枚)

Ⅱー2ー3

Ⅲ(2問中1問選択、回答用紙3枚)

Ⅲー3

 

 

 

 

H29・2017年

Ⅱー1(4問中2問選択、回答用紙1枚)

Ⅱー1ー5

 プレストレストコンクリート構造物特有の初期欠陥を1つ挙げ、その発生原因と構造物に与える影響及び設計・施工両面からの防止策を述べよ。

 

Ⅱー1ー6

 コンクリート構造物又はコンクリート部材に短繊維を使用することによって得られる効果を2つ説明せよ。また、どちらか1つの効果について、その効果を得るために使用される短繊維の種類と特徴、並びにその単繊維を用いた繊維補強コンクリートの製造上の留意点を述べよ。

 

Ⅱー1ー7

 コンクリートのワーカビリティーの向上を目的に、スランプを設計図書に示される値よりも大きくする場合(ただし、スランプで管理する範囲とする。)を想定し、コンクリートの配(調)合設計と製造・施工の観点から、それぞれの留意点について説明せよ。

 

Ⅱー1ー8

 コンクリート構造物を1つ想定し、その構造物に要求される性能を3つ挙げ、その概要を述べよ。また、それぞれの要求性能について、性能照査の考え方を説明せよ。

 

Ⅱー2(2問中1問選択、回答用紙2枚)

Ⅱー2ー3

 温暖地域の内陸部にある新設コンクリート構造物において、コンクリートの表層品質の確保に関する業務を進める場合、以下の問いに答えよ。

(1)設計及び施工の各段階で表層品質を確保するための方策をそれぞれ1つずつ挙げ、適用に当たっての留意点を説明せよ。

(2)表層品質を確認するための方法を1つ提案し、その方法の概要と留意点を説明せよ。

(3)当初の目標に対して表層品質が不足した新設構造物を仮定し、コンクリートの中性化による劣化を想定した維持管理計画を立てるに当たり、その手順と留意点を説明せよ。

 

Ⅱー2ー4

 今後の大地震の発生に備えて、コンクリート構造物の耐震補強が進められている。今回あなたは、1969年に竣工された設計図と設計計算が無いコンクリート構造物の耐震補強対策業務を行うことになった。基礎構造は対象外として、下記の内容について記述せよ。

(1)想定したコンクリート構造物、注意すべき部材の破壊形態、目標とする耐震性能と照査方法

(2)構造物の復元方法、復元設計に必要な調査項目

(3)業務を進める手順、業務で提案する補強工法について設計・施工上留意すべき事項

 

Ⅲ(2問中1問選択、回答用紙3枚)

Ⅲー3

 近年、建設業界においては、就労者の高齢化や若手入職者の減少等が課題となっている。また、社会資本の大規模更新や震災復興事業が増加しており、生産性向上が求められている。一方で、生産性向上と同時に構造物の品質確保が重要となる。このような観点から以下の各設問に答えよ。

(1)コンクリート構造物の建設において、建設現場の生産性を向上させるために検討すべき事項を多様な観点から記述せよ。

(2)(1)の検討すべき項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示し、それぞれの具体的効果を記述せよ。

(3)(2)で提示した2つの解決策について、構造物の品質確保・向上の観点からメリットとデメリットを記述せよ。

 

Ⅲー4

 社会インフラの高齢化・老朽化に伴い、その維持管理のための予算や人材の不足が深刻化している。その中で、確実かつ効率的なインフラの維持管理を行うためには、技術開発等のハード面及び仕組み作り等のソフト面の双方での対策が求められている。このような状況を背景に、多様な観点から以下の各設問に答えよ。

(1)コンクリート構造物の維持管理を確実かつ効率的に行うため、あなたが重要と考えるハード面の技術的課題を2つ挙げ、それぞれについて実現可能な解決策を1つずつ提示せよ。

(2)コンクリート構造物の維持管理を確実かつ効率的に行うため、あなたが重要と考えるソフト面の技術的課題を2つ挙げ、それぞれについて実現可能な解決策を1つずつ提示せよ。

(3)上記(1)であなたが提示した解決策から1つ、(2)であなたが提示した解決策から1つを選び、それぞれをコンクリート構造物の維持管理に適用した場合の効果及び想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

 

H28・2016年

Ⅱー1(4問中2問選択、回答用紙1枚)

Ⅱー1ー5

  鉄筋コンクリート構造物の主な劣化機構であるアルカリシリカ反応、塩害、中性化の中から2つを選び、それぞれについて劣化メカニズム及び新設構造物に施される対策を説明せよ。

 

Ⅱー1ー6

 港湾構造物等で多く用いられている水中不分離性コンクリートについて、その特徴及び施工上の留意点を述べよ。

 

Ⅱー1ー7

 鉄筋コンクリートはり部材の曲げ破壊とせん断破壊について、それぞれのメカニズムと特徴を示し、脆性的な破壊を防止するための設計上の留意点を述べよ。

 

Ⅱー1ー8

 大地震に対する耐震設計が必要なコンクリート構造物の例を1つ挙げ、その耐震設計の手順を示し、耐震性能の照査方法を具体的に述べよ。また、耐震設計上の留意点について述べよ。ただし、耐震補強は除くものとする。

 

Ⅱー2(2問中1問選択、回答用紙2枚)

Ⅱー2ー3

 コンクリート工事におけるリスク管理を行う上で、想定されるリスクに対するリスク分析や危機回避シナリオの作成など、事前の活動が危機回避の上で有効な手段である。今回あなたが関係する建設現場において、管理用供試体の圧縮強度に強度不足が発生したことを想定して、下記の内容について記述せよ。

(1)対象となるコンクリート構造物を仮定し、想定した強度不足の発生状況とその原因や問題点

(2)自分の立場と業務を明確にし、発生原因を回避するための再発防止策とその内容

(3)再発防止策を進めるに当たり留意すべき事項

 

Ⅱー2ー4

 供用中のコンクリート構造物において、作用荷重の増大又は外的作用力に起因すると考えられる損傷が発見され、耐荷力の回復又はは耐荷力の向上を目的として早期に補強する業務を行うことになった。この業務を担当するに当たり、下記の内容について記述せよ。

(1)想定したコンクリート構造物とその損傷状況を示し、損傷状態の把握、補強対策のために調査すべき項目

(2)調査から補強対策実施までの業務手順とその内容。ただし、補強は当該コンクリート構造物を複合構造化して行うものとする。

(3)複合構造化に当たり設計・施工上留意すべき事項

 

Ⅲ(2問中1問選択、回答用紙3枚)

Ⅲー3

 限られた財源の中、建設総投資における社会ストックに対する維持管理費の比率が益々増加する傾向にある。その一方で、建設段階の初期欠陥による供用開始後の早期劣化や計画供用期間中の劣化現象が発生している。したがって、今後建設される社会資本は所定の品質が確保され、長期的供用できるものでなくてはならない。

(1)今後建設されるコンクリート構造物の品質を確保するために、検討すべき項目を多様な観点から記述せよ。

(2)上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3)あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

 

Ⅲー4

 集中豪雨による土砂災害や河川の氾濫などが多発し、国民の安全安心の観点から、地球的な気候変動がクローズアップされている。気候変動の要因として、地球温暖化に影響が大きい温室効果ガスが挙げられ、特に二酸化炭素排出量の削減が大きな課題となっている。建設分野から排出される二酸化炭素量は全産業の2割を超える量と推定されている背景を踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1)建設分野で特にコンクリート構造物の新設から維持管理・解体に至るまでの二酸化炭素量削減を推進する上で、検討すべき項目を多様な観点から記述せよ。

(2)上述した検討すべき項目のうち、あなたが重要であると考えられる技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3)あなたが提示した解決策のもたらす効果やメリットを具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットに記述せよ。

 

H27・2015年

Ⅱー1(4問中2問選択、回答用紙1枚)

Ⅱー1ー5

 壁状のコンクリート構造物を構築する際に、コンクリートの充填不良が生じる原因を2つ挙げ、それぞれについて、設計又は施工上取るべき具体的な防止対策を述べよ。

 

Ⅱー1ー6

 コンクリート構造物では施工段階で発生する不具合により構造物の安全性や耐久性が損なわれる場合がある。施工段階で発生するプレストレストコンクリート構造物に特有の不具合を2つ挙げ、それぞれについて、原因と設計又は施工上の防止対策を述べよ。

 

Ⅱー1ー7

 コンクリート構造物に発生するひび割れの1つにセメントの水和熱に起因する温度ひび割れがある。外部拘束が卓越する場合の温度ひび割れ発生のメカニズムを説明し、そのひび割れを抑制する具体的な方法を2つ挙げ、それぞれについて留意点を述べよ。

 

Ⅱー1ー8

 コンクリート構造物の電気化学的補修工法の例を2つ挙げ、その概要を説明せよ。また、それぞれの工法について、劣化したコンクリート構造物に適用する際の設計又は施工上の留意点を述べよ。

 

Ⅱー2(2問中1問選択、回答用紙2枚)

Ⅱー2ー3

 既設のコンクリート構造物を活用し、新たに部材や構造物を増設又は増築して一体化する改修工事の設計に取り組むことになった。このような事例として、耐震設計が必要な既設コンクリート構造物の工事計画を1つ想定し、この業務を遂行するに当たり、下記の内容について記述せよ。

(1)想定した工事計画と耐震設計を行うために調査すべき項目

(2)耐震設計に関する業務手順とその内容

(3)合理的な耐震設計とするために留意すべき事項

 

Ⅱー2ー4

 経年劣化によるかぶりコンクリートの剥離・剥落で鉄筋が露出したコンクリート構造物において、補修対策を行うものとして、以下の問いに答えよ。

(1)剥離・剥落の原因として考えられるものを2つ挙げ、それぞれについて原因の特定と補修対策を行うために調査すべき内容を記述せよ。

(2)調査から対策実施までの業務手順とその内容を記述せよ。

(3)業務を進める際に留意すべき事項を記述せよ。

 

Ⅲ(2問中1問選択、回答用紙3枚)

Ⅲー3

  東日本大震災から4年以上が経過し、復興事業が各地で進められているものの、入札不調、工事進捗や予算執行の問題等から復興工事の遅れが目立っている。このような中で、復興事業に影響のある社会的背景を考慮し、以下の問いに答えよ。

(1) 復興工事が遅れている現状を踏まえ、特にコンクリート構造物の建設を加速する上で検討すべき項目を、建設分野に携わる技術者としてハード・ソフト両面の多様な観点から述べよ。

(2)上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3)あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

 

Ⅲー4

 現在整備されている社会資本の多くは、整備の時期や各々が有する機能、設置環境が異なる他、劣化や損傷の状態もさまざまで時々刻々変化している。こうした既存ストックを今後も有効に活用するためには、劣化や損傷といった変状を早期に発見・診断し、その結果に基づいて的確に対策を行い、これらの履歴等を記録して次の点検・診断に活用するという維持管理の業務サイクルの実施が必要となる。このような状況を考慮し、以下の問いに答えよ。

(1)コンクリート構造物において、維持管理の業務サイクルを実施するために検討すべき項目を、建設分野に携わる技術者として多様な観点から記述せよ。 

(2)上述した項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。

(3)あなたが提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

 

 

H26・2014年

Ⅱー1(4問中2問選択、回答用紙1枚)

Ⅱー1ー5

 塩害を受けたコンクリート構造物を断面修復工法で補修した後、既設コンクリートと断面修復材の境界面で発生する再劣化現象のメカニズムを説明せよ。また、その発生メカニズムを踏まえて、再劣化を発生させないための技術的な留意点を述べよ。

 

Ⅱー1ー6

 寒中コンクリートとして、コンクリート構造物を場所打ちで構築する際に、品質を確保する上で打込み及び養生の観点から留意すべき事項を1つずつ挙げ、その留意すべき理由を説明せよ。また、それに対して取るべき対策についてそれぞれ述べよ。

 

Ⅱー1ー7

 コンクリート構造物の乾燥収縮ひび割れの発生メカニズムを説明せよ。また、その対策としてコンクリートを低収縮化するための材料又は配(調)合上の手法を2つ挙げ、その概要と留意点を述べよ。

 

Ⅱー1ー8

 断面内において鋼とコンクリートが合成された複合構造の例を1つ挙げ、その力学的特徴を説明せよ。また、その複合構造における断面破壊に対する照査方法及びその照査の前提となる構造細目について述べよ。ただし、鉄筋コンクリート構造、プレストレストコンクリート構造は除くものとする。

 

Ⅱー2(2問中1問選択、回答用紙2枚)

Ⅱー2ー3

 コンクリート構造物の劣化損傷は、耐荷力低下等の安全性を損なう場合がある。このような事例として、コンクリート構造の梁部材において、ひび割れから錆汁が確認され、引張鋼材の腐食が懸念される状況を想定し、下記の内容について記述せよ。
(1)想定するコンクリート構造物を示し、耐荷力の確認を行うために調査すべき内容
(2)想定したコンクリート構造物において、耐荷力の低下レベルを複数想定し、長期的な安全性・供用性に配慮しつつ、損傷発見後から対策実施までに行うべき業務手順とその内容。ただし、更新は含めない。
(3)業務を進める際に留意すべき事項

 

Ⅱー2ー4

 設計が完了しているコンクリート構造物において、施工に着手する段階で、施工工期を短縮する必要から、主要な構造部材のプレキャスト化に取り組むことになった。しかしながら、プレキャスト化においては、在来工法時に比べて検討すべき項目が多く存在する。この業務を遂行するに当たり、コンクリート構造物を1つ想定して、下記の内容について記述せよ。
(1)工期短縮のために想定した構造物のプレキャスト化の範囲と、プレキャスト化計画時に検討すべき事項
(2)「設計者」若しくは「施工者」の立場から業務を進める手順とその内容
(3)(2)で解答した立場において、業務を進める際に留意すべき事項

 

Ⅲ(2問中1問選択、回答用紙3枚)

Ⅲー3

  近年、震災復興事業の本格化や東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う首都圏の社会資本の大規模更新など、特定の地域における建設需要の増大が見込まれている。一方、他の地域においては、限られた財源の下で必要な社会資本を整備し、また、老朽化する大量の社会資本にも適切に対応していく必要がある。このような状況を考慮し、以下の問いに答えよ。
(1)上記のように、特定地域・比較的短期間における急激な市場規模・市場構造の変化等に対応し、コンクリート構造物を建設していくために、検討すべき項目をハード・ソフト両面の多様な観点から記述せよ。
(2)上述した検討すべき項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。
(3)あなたの提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。

 

Ⅲー4

 高度成長期以降に集中的に整備された社会インフラは老朽化が進展し、維持管理上の問題が顕在化している。一方、これに関わる予算や労働力といった資源の投入は今後も困難なことが予測されている。このような状況を考慮し、以下の問いに答えよ。
(1)コンクリート構造物の維持管理の負担を軽減するため、検討すべき項目を多様な観点から記述せよ。ただし、地震などの災害による非常時の維持管理は含まないものとする。
(2)上述した検討すべき項目のうち、あなたが重要であると考える技術的課題を1つ挙げ、実現可能な解決策を2つ提示せよ。
(3)あなたの提示した解決策がもたらす効果を具体的に示すとともに、想定されるリスクやデメリットについて記述せよ。