思考酒後

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一級建築士:②環境・設備の自分用辞典


あ行

い:一酸化炭素の許容量

  • 空気中の一酸化炭素濃度が1%を超えると数分間で死に至る。
  • 空気中の一酸化炭素濃度が0.1%を超えると体に症状が現れ、数時間で死に至る。
  • 空気中の一酸化炭素濃度の許容値は0.001%である。

 

い:色についてのいろいろ

  • 色度:色相+彩度
  • 色調:明度+彩度
  • 色相の定義:赤、青、緑といった色味の違いを現すもの。
  • マンセル表色系は色相、明度、彩度の順番で表示される。例)5G7/6→5G:色相、7:明度、6:彩度
  • マンセル表色系の明度は黒(0)から白(10)を11段階、マンセル表色系の彩度は無彩色(0)から最高彩度の無段階で表現されている。
  • マンセル表色系で色相をHue、明度をValue、彩度をChromaという。
  • XYZ表色系における三原刺激X、Y、ZのうちYは、光源色の場合、測光的な明るさ(視感反射率)を表している。
  • 加法混色(Kahou)は赤(R)・緑(G)・青(B)を混ぜ合わせて別の色を作ることで、すべて混ぜると白(W)になる。
  • K-RGB-Wで頭文字のかぶりがない。KがGだったらGreenにかぶるし、WがBだったらBlueにかぶる。
  • 減法混色(Genpou)はマゼンタ(M)・イエロー(Y)・シアン(C)を混ぜ合わせて別の色を作ることで、すべて混ぜると黒(B)になる。

 

お:音についてのいろいろ

  • 固体伝搬音は建築物の躯体中を伝わる振動により、壁や天井の表面から空間に放射される音である。

 

お:温度についてのいろいろ

  • 作用温度(OT)は人体に対する温熱環境を評価する指標のひとつで、気温・気流・放射の3要素で決まる。
  • 実効温度差(ETD)は「内外温度差」、「日射量」および「壁や天井等の熱容量の大きい部材による熱的挙動の時間遅れ」を考慮した、熱貫流計算を貫流に行うために使用される仮想の温度差である。
  • PMV(Predicted Mean Vote)【予測平均温冷感申告】は室内の温熱感覚に関係する①気温、②放射温度、③相対湿度、④気流速度、⑤人体の代謝量、⑥着衣量を考慮した温熱環境指標のこと
  • PMVが0に近付くとPPD【予測不満足率】は0に近付く
  • 平均放射温度:室温、グローブ温度、風速から求める。
  • グローブ温度:表面が黒色の胴球にガラス製温度計を挿入した温度計によって測定した温度。気温および放射熱と体感の関係を示すのに用いられる。

 

か行

か:エレベータの管制運転

地震時管制運転

地震時管制運転では地震時には閉じ込めを防止するため最寄り階に
泊まる。

 

火災時管制運転

できるだけ早く安全な避難階に停止させ、乗客がかごから降りた後に運転を中止する計画とする。

 

が:ガス瞬間式給湯器の給湯能力

1号:1Lの水の温度を1分間に25℃上昇させる能力

 

か:換気方式

第1種換気方式 排気:機械、給気:機械

→空気を循環する上で安定感が一番高い

 

第2種換気方式       給気:機械

→外部からの汚染物質を流入したくない

 

第3種換気方式 排気:機械

→臭いを外に漏らしたくない

 

き:給水設備

水道直結直圧方式

水道本管の圧力を利用して建築物内の必要箇所に吸水する方式であり、一般に3階建て以下の建築物で小規模なものに適用することができる。

 

高置水槽方式

水道本管からの水を受水槽へ貯水した後に、屋上等に設置した高置水槽へ揚水し、そこから重力を利用して建築物内の必要箇所に給水する方式であり、大規模な建築物にも適用することができる。

 

水道直結増圧方式

水道引き込み管に増圧給水設備を設置して給水するため、水道本管への逆流について考慮している。水道本管への逆流を防止するために、逆流防止装置は増圧ポンプの吸込み側に設置する。低中層・中規模建築に適している。

 

ポンプ直送方式

水道本管からの水を受水槽へ貯水した後に、給水ポンプによって建築物内の必要箇所に給水する方式であり、建築物が停電した際は吸水することができない。

 

け:煙の流動速度

水平方向:0.5~1.0m/s、垂直方向:3.0~5.0m/s

 

こ:光束発散度

光束発散度は、発光面、反射面または透過面のいずれについても面から発散する単位面積当たりの光束である。

 

こ:固体伝搬音

固体伝搬音(固体音)は建築物の躯体中を伝わる振動により壁や天井等の表面から空間に放射される音である。

 

こ:コインシデンス効果

コインシデンス効果とは壁に周波数の高い音が入射したとき、屈曲運動が生じることで遮音性能が低下する現象のこと。対策は①材料の剛性・質量を増やす、②固有振動数の異なる材料を用いる、③二重壁の空気層に吸音材量を挿入する。

 

さ行

ざ:残響時間の違い@セイビン(Sabine)とアイリング(Eyring)

  • 室内の平均吸音率が大きい場合、残響時間はセイビン式の方が、アイリング式よりも長い

 

し:終日日射量の大小関係

①夏-水平面>②冬-南向き鉛直面>③夏-東西鉛直面>④冬-水平面>⑤夏-南向き鉛直面>⑥冬-東西鉛直面>⑦夏-北向き鉛直面

・夏→冬→夏→冬→夏→冬→夏の順番。季節と同じで夏が最初にやってきて、最後に冬がやってくる。

・「すなとすなとき」で無理やり覚える。「すなとすなとき」ってキャッチーで結構一発で覚えられるから便利な言葉。

・す:水平面、な:南(ナン)向き鉛直面、と:東西鉛直面、き:北向き鉛直面

 

た行

だ:円形ダクトの圧力損失

・ダクトの長さに比例

・ダクト内径に反比例

・風速の二乗に比例

 

ち:中性帯

中性帯とは温度差換気の際に高さ方向において室内外の圧力差が0になる位置のことを指す。

室内上下開口において有効開口面積差が大きくなると、中性帯は大きな開口部に近づく。

 

ち:中央管理方式の空気調和設備の許容量

  • ホルムアルデヒド:0.10mg/m3
  • 浮遊粉塵量:0.15mg/m3

 

と:等時間日影線

日影図における日影時間の等しい点を結んだもの

 

な行

に:日照率

  • 日照率とは日照時間(実際に日があたっていた時間)と可照時間(日の出から日の入り)の比のことである。
  • 日が出ていない時間帯は考慮していない。

 

に:日射

日射量は直接日射量と天空日射量の和である。

・直接日射量:大気中を通りぬけて直接地表に到達する日射

・天空日射量:大気中の雲や塵で乱反射して地表に到達する日射

大気透過率が高い場合、雲や塵が少ないことを意味し、乱反射が少ないことであるため、天空日射量は少なくなる。

 

ね:熱についてのいろいろ

  • 顕熱:温度計で表示される、潜熱:温度計で表示される。
  • 物質が状態変化するときに必要となる熱:潜熱、温度変化するときに必要となる熱:顕熱
  • 「物質が状態変化する」とは氷が水になることなどを意味する。
  • 室内発熱負荷には顕熱と潜熱があり、同一作業の場合で室温が高いほど、顕熱(発熱)は減り、潜熱(汗)が増加する。
  • 顕熱と潜熱の和はいつも同じような値となる。

 

 

ね:熱伝導率

熱伝導率は密度が大きいものほど大きくなるが、グラスウールの場合は密度が小さいものほど熱伝導率が大きくなる。

 

は行

は:排煙

第二種排煙

第二種排煙は押し出し型の機械排煙方式であり、所定の排煙量を
確保するために排煙量よりも多い給気量が必要となる。

 

ひ:光についてのいろいろ

輝度
  • 定義:光源(ライトとか)の明るさ
  • 受照面が均等拡散面である場合の輝度は照度と反射率の積に比例する。

 

照度
  • 定義:光源によって対象物が照らされる明るさ
  • 保守率=ある期間使用後の作業面の平均照度/初期の作業面の平均照度

 

光束
  • 定義:ある面を単位時間に通過する光の放射エネルギーの量を視感度で補正した値
  • 照明率=作業面に到達する光束/光源から発する光束

 

ぴ:空調におけるPID制御

空調におけるPID制御は比例(Proportinal)、積分(Integral)、微分(Differential)の三つの利点を組み合わせた制御方式である。

 

ま行

も:木材の燃焼温度

木材(アカマツ、ケヤキ等)は約260℃に達すると引火し、約450℃に達すると自然発火する。

 

ら行

れ:レジオネラ属菌

レジオネラ属菌とは劇症肺炎の原因となる菌で、水中に存在している。中央式給湯設備において、レジオネラ属菌を死滅させるためには、水温を60℃以上に保つ必要がある。

なお、35℃付近で繁殖する。

 

れ:連結

連結送水管

地下街や高層階の消防隊による本格消火のためのもので、送水口は消防ポンプ車が容易に近づける位置に設置して、放水口は階段室または非常用エレベーターの乗降ロビーなどで有効に消火活動を行うことができる位置に設ける。

 

連結散水設備

地下階の火災の際、消火活動を容易にするために、消防ポンプ自動車から送水し、天井または天井裏の散水ヘッドから放出することにより消火する設備である。