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コンクリートのひび割れ低減について【技術士・建設部門 コンクリート】


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 ①製造時

余剰水を使用しない。

  1. 表面水率の調整:骨材の含水状態に応じてコンクリートに最適量の水を与え、ひび割れの発生を抑制する。(表面水率の測定を適宜実施する)
  2. 単位水量の低減:使用する水量を低減させることで逸散する水量を低減し、ひび割れの発生を抑制する。(減水剤、細骨材率、粒度分布を調整する。)

 

②施工時

コールドジョイント抑制

  • バイブレータを使用し、挿入間隔と挿入深度(前層まで到達させる)を遵守し、前層との一体化を図る。

 

温度ひび割れ抑制

  • 打設時の天候、単位セメント量、コンクリート温度を考慮し、一回当たりの打設量を算定し、分割して施工する。

 

プラスチック収縮ひび割れ抑制

  • 打設直後にポリエチレンシートを用いて養生し、初期のコンクリート表面の水の逸散を防ぐ

 

③設計時

構造

  1. ひび割れ誘発目地を設ける
  2. 細径鉄筋を使用し、ひび割れ幅を低減する
  3. 断面変化部を設ける場合はひび割れ対策に特段の配慮を行う

 

アルカリシリカ反応

  1. 無害であると判定された骨材を使用する
  2. 混和材としてフライアッシュや高炉スラグを使用する

 

凍害

  1. 空気泡径の小さいエントレインドエアを5%程度添加する
  2. 部材厚さ、含水状態に応じた初期養生を徹底する

 

プラスチック収縮ひび割れ

  1. ブリーディング量を調整するために細骨材率を調整する。
  2. 夏季は冬季に比べてブリーディング量が少なくなるので季節的変動を考慮する

 

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