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楽天証券でS&P500を約1年積立運用した結果【コロナショックの記録】


 こんにちは、masaです。

 楽天証券でS&P500を約1年間運用して、そろそろまとまった現金が必要で、なおかつこれからの相場は不安定になるだろうな、と思い手放しました。1年間の運用というよりもコロナ禍における記録が主なトピックとなっています。

 結果は以下のとおりです。

  • 運用元本:900,000円
  • 評価額(税引き前):1,054,960円
  • トータルリターン:154,960円
  • 利率:17.2%

 2019年は相場が良かったのと、コロナ禍で一気に25万買ったことでかなり成績が良かったです。

 

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 運用過程は以下のとおりです。

  • 2019年7月17日に50,000円購入。以下、毎月50,000円を積立。
  • たまに100,000円を追記購入。
  • コロナショックで最大-169,944円(-20.2%)に下落。
  • コロナショック時でも全額ホールド。
  • コロナショック時に250,000円を追加購入。
  • 2020年6月に積立終了。このころから売却を企てる。
  • 2020年8月12日売却。2020年8月14日売却完了(13日に約定)。

 

 投資の経験・知識は以下のとおりです。

  • 投資歴3年。WealthNaviからスタート。
  • 投資に関する本を3冊ほど読んだことがあります。同じようなことが書いてた気がするのでもう読みません。投資信託の買い方・売り方はだいたい把握したつもりでいます。
  • 波はあれど、経済は時間と共に成長するのでほっておいたら価値が高まるから投資信託(株)を買っておいて放置してればいいやって思ってます。
  • ただし、暴落によって株価が3年くらい戻らない事例があることも肝に銘じつつ投資しています。
  • 過去に半年以上マイナスだったりしたこともあります。「いくらマイナスでも売却しない限り関係ない」と頭では思いつつ、気持ち的には結構嫌ですよね…。
  • 今回は初めての暴落を経験して、渦中ではビビりましたが終わってみればいい経験になりました。暴落後にチャートを見ているのと、暴落時に被害を被っているのでは精神的にかなり違うことを体感しました。その中でもほぼ底値で追加購入できた自分を褒めたいです。←自画自賛。たまたまですが。
  • なので相場の波は気にしない、といいつつもほぼ毎日基準価額のメールを楽しみにしています。基準価額の動きを自分でExcelで簡単にまとめていて現状の認識は欠かしていません。

 

 だいたいの概要は以上ですが、自分用のメモとして今回の経緯などを記録しておきます。興味がある方は続きをどうぞ。

 

コロナショック渦中の記録(S&P500)

暴落前のチャート(S&P500)

 2019年は相場がかなりよくて「調子いいな~」って思っていました。ニュースで「武漢のウィルスが~ 」っていうワードが出てきたくらいのタイミングで株式市場へもコロナショックが来たと記憶しています。

 コロナまでのチャートは以下のとおりです。こんなに調子いい年は初めてでした。

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 基準価額とはざっくりいうと株価です。株価に対して持ってる株数を乗じると自分の投資信託の合計額が分かるという感じです。このときは元本60万で、利益10万くらいの成績でした。投資信託の運用期間半年でこの成績はかなりいい方です。

 緑色の近似曲線を見ても分かるとおりキレイに右肩上がりの値動きを見せていて、2019年に始めた人は買い方・タイミングとか関係なくみんなプラスになっていたんじゃないかってくらいです。

 ざっくり、基準価額が10000円から12000円になっているので半年で20%伸びてることになります。すごいよね。

 ちなみに一番右端の12861円というのが2/21の基準価額で、この数値は暴落から半年たった今も更新されていないです。そして、これからもう半年経っても戻らないだろうなと思って今回全額手放しました。

 

暴落・2/21~(S&P500)

 最高値の12861円を記録した2/21を最後に怒涛の勢いで下がっていきます。はじめて基準価額が10,000円を下回ったのが3/10(基準価額:9657円)です。わずか20日で25%下がった計算になります。このときは下がり方がやばくて「これが暴落か」と思ったものです。

 知識の中で、「暴落から最高値まで戻らなかった歴史はない」と知っていましたが、それでも怖くて売ることも買うこともできない状態でした。

 「次の日は値段戻ってるだろ」って思っても、その次の日もそのまた次の日も値段が下がっていって「ずっとこのまま値段が下がり続けるんじゃないか」って思っていたくらいです。

 何日か経って、その怖さに慣れてきて冷静になったときにやっぱり「最終的には値段は戻る」ってなぜか思えて追加購入を考え始めました。7月~12月の値動きを見て「基準価額が10000円以下になることはそうそう無い」って考えて、10000円を切ったところでガッツリ買おうと決めました。

 

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約定した日・3/16(S&P500)

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 投資信託は購入から2日程度のタイムラグがあって購入価格が確定します。購入価格が確定することを約定(やくじょう)といいます。結果的に10000円を下回る金額で約定したのですが、約定前日がめちゃくちゃ価額が下がった日で、「この日に買えてたら」って思ってすごくムカついた記憶があります。

 結果的にこの約定前日がほぼ底値だったので、適当に買った割にかなりタイミングが良かったなと思っています。ちなみに買った金額は25万円です。

 今見るともっと買えば良かったって思えますが、当時はこれが限界でした。状況によっては再度25万買うことも考えていて、再購入することと所持金を考えたら25万は買えるギリギリを攻めたっていう感じです。

 

底値・3/24(S&P500)

 結果だけで言えば3/24の8432円(約-35%)が底値となりました。この日から現在に至るまで急速に株価が回復することになります。底のあとにさらにそこが来る二番底を考えたり、行き先不透明だったりして、この時できることは静観のみっていう感じでした。

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最終積立日・6/2(S&P500)

 時間が経って、世間の状況には反して株価がだいぶ戻ってきて手放すことを決めました。理由は冒頭のとおりまとまったお金が必要になりそうだったからです。個人的には基準価額が最高値の9割くらいの12000円代で売りたいなと思っていました。

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売却・8/12、約定・8/14(S&P500)

 8/12に久しぶりに基準価額が12000円を超えたので、思い切って売却をしました。

 ここから下がるか、上がるかは完全に運です。上がる見込みがあったわけではなく、ぶっちゃけこの日から下がったとしても11500円くらいで売れるだろう程度の計算の元で売却を決意しました。

 12000円代で売りたい気持ちもありましたが、売ると決めてから2カ月近くたって相場を意識するのに疲れたっていうのとお金が必要になる時期が近付いてきたというのもあり半ばあきらめた感じで決めました。

 

▼売却・8/12、12218円

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 結果、運よく12354円で約定となりました。この金額は暴落後においては最高値で、この水準は今年の1月半ば並み(半年ぶり)のかなりいい成績となりました。もしかしたらこれからもっと高い基準価額になるかもしれませんが、自分で決めた12000円代で手放せたのでだいぶ納得です。

 「投資信託は買って放置するだけ」ではありますが、価額を意識しながら生きるのは若干だるいので、ほんとにいいタイミングで手放せたと思っています。

 余談ですが、これとは別に積立NISAも1.5万/月で買ってるので相場が上がったら上がったで嬉しいですけどね。

 

▼約定・8/14、12354円

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振り返ってみて

  • 暴落は経験しないと本当の怖さが分からないので、今回のコロナショックを経験できたのは今後の投資人生ですごくいい経験となった。
  • コロナ禍で半ばやけくそでがっつり25万買ったけど、結果的にその25万で約6万の利益(購入時:9869円、売却時:12354円)を出せたので英断だったと自画自賛。
  • 今回は暴落から半年で値段が概ね戻ったけど、やっぱり最悪を想定して2~3年戻らない前提で、そこまで待てる金額とそれが発生する確率・発生時の深刻度を考えたうえで買う金額を決めたほうがいいと思った。 
  • これとは別で積立NISAもやってるけど、成績はあんまり良くなくて下がったときにある程度まとまった金額で買うというのが大事な気がしてる。
  • 基本は寝かせて、時間によって増やす意識でいるけど、状況に応じて追加購入するスタンスを今後とるつもり

 

その他

  • 売却から約定までは2日かかる。最終的な基準価額は約定当日の「投信基準価額メール」の金額。
  • 税金は差引かれて入金される。今回の事例で言えば、トータルリターンは154,960円で、2割を差し引くと123,968円であり、元本の90万円と合わせて1,023,968円となる。振り込まれる金額は1023,492円で概ね誤差はない。なので納税については心配不要。
  • 時間経過と金額の関係は楽天証券トップページから「口座管理→資産残高・保有商品→トータルリターン」の「詳細」をクリックすることで確認できる。過去の取引も現在の取引も確認できる。
  •  約定すると一時的に預り金となり、預り金から楽天証券へ自動的に入金される。ただし、3~4日のタイムラグがある。

 

データ画像いろいろ

暴落前

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暴落時

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売却時

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保有した期間の基準価額の変動

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購入記録

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