体系的にまとまってはいない散文だけど、文章としてそれ自体が知識として役立ったり、記述式のときに説得力が増したりする可能性があるような小ネタをまとめておきます。
JIS
- JIS A 5308(レディミクストコンクリート)の次回の改正は2019年を予定。検討事項は①スラッジ水の高度利用や計量判定基準の見直し、②高強度化への対応、③普通コンクリートへのスランプフロー(増粘型高性能AE減水剤を使用)の追加が挙げられる。
生産性向上のための施策
- 生産性を考慮した構造断面の均等化等の検討の造りこみ
- プレキャスト化等の工場生産による現場作業の削減
- 無足場化等の仮設低減による省人化
- 工区割計画による作業の標準化、自動運搬等の自動化・機械化
ガイドラインが策定されたもの
- 機械式鉄筋定着:機械式鉄筋定着工法の配筋設計ガイドライン(2016年)
- 高流動コンクリート:流動性を高めた現場打ちコンクリートの活用に関するガイドライン(2017年)
- CIM:CIM導入ガイドライン(2017年)
知識
- 建設現場で働いている技能労働者約330万人のうち、約1/3の約110万人が今後10年間で高齢化等により離職する可能性が高いことが想定される。
- プレキャストが現場打ちに比べて高く見積もられている原因として、プレキャスト化によって工期の短縮による効果や、同種の施工を繰り返すことによる材料の管理の容易さや習熟度などが、現行の積算体系には反映されていないことによる。
コンクリート
- 夏はセメントの水和が急速に進行してスランプ・空気量が低下する。
- 細骨材率を高くすると、粘性が高くなることから分離抵抗性が増加し、一般に圧送性が改善される。
コンクリートを調整する方法いろいろ
①単位セメント量(単位水量)を低減する方法
- 材齢の長期化:配合強度の管理材齢をできるだけ長期にとり、単位セメント量を低減する。
- 減水剤の使用:高性能AE減水剤、流動化剤などの化学混和剤の使用により、単位水量・単位セメント量を低減する。
- 粗骨材最大寸法の増加:粗骨材最大寸法を大きくし、単位水量・単位セメント量を低減する。
- 良質な骨材の使用:所要のワーカビリティーが得られるような良質な骨材を使用し、できるだけ単位水量・単位セメント量を少なくする。
- 施工でカバー:施工上、所要の品質が得られる範囲で低スランプとし、単位水量・単位セメント量の低減を図る。
②乾燥収縮を低減するる方法
- 単位水量を低減する。
- 1.減水剤を用いる。
- 2.粗骨材の最大寸法を大きくする。→流動性が増すため単位水量が低減できる
- 3.良質な骨材を使用する。→ワーカビリティーが改善される。
- 骨材量を多くする
- 湿潤養生を5日以上行う
- 型枠をできるだけ長く存置する
- 風、日光、急激な温度変化を避ける
- 乾燥収縮が小さい骨材を使用する→石灰石骨材など
- 弾性係数が大きい骨材を使用する
- 収縮低減剤、膨張材を使用する
- (鉄筋量を増やし、ひび割れ幅を抑制する。)
- (目地を設け、計画的にひび割れ発生箇所を特定する。)
③ブリーディング量を低減する方法
- ブリーディングを小さくする。
- ①コンクリートの打込み速度の規定内とする。 → 壁や柱の打ち上り速度は30分あたり1.0~1.5m程度とする。
- ②落下高さの規定内とする。 → 打込み高さは1.5m以内を標準とする。
年表
- 1954年~1973年(昭和29年~昭和48年):高度経済成長期
- 1981年(昭和56年):新耐震基準(人の命を守ることに主眼、定着筋の提案)
- 1992年:建設投資額最高84兆円
- 1995年(平成7年):阪神・淡路大震災
- 2000年(平成12年):建築基準法の「性能規定化」
- 2010年(平成22年):建設投資額最低42兆円
- 2013年(平成25年):インフラ維持管理費3.6兆円
- 2016年(平成28年):生産性革命元年
- 2023年(令和4年):インフラ維持管理費5.1兆円
- 2023年(令和4年):道路橋建設後50年率40%
- 2033年(令和14年):道路橋建設後50年率65%
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